「良性腫瘍」と「悪性腫瘍」の違い

「良性」は転移しない腫瘍、「悪性」は転移する腫瘍

これが一番わかりやすい概念だと思います。その他にも下に示す特徴があります。

良性腫瘍

  • 転移をしない
  • 浸潤性(周囲の組織にグイグイ足を伸ばしていくこと)が
    低い
  • ゆっくり大きくなる
  • 治療後再発しにくい

悪性腫瘍

  • 転移をする
  • 浸潤性が高い
  • 大きくなるスピードが速い
  • 治療後再発の危険性がある

 

転移については、物凄く転移率が高い腫瘍から、悪性ですが転移率が低い腫瘍もあります。ですから、まだ転移していなければ、しっかり腫瘍をとってあげれば治ってしまうものもあります。悪性だからといって全て悲観的になる必要はありません。

 

なかには、しこりを見ただけで良性か悪性かわかると思っている飼い主さんもいらっしゃいますが、見たり触ったりしただけではわかりません。注意しなくてはいけないことは、一見悪そうに見えなくても悪性腫瘍のこともありますし、とても大きいしこりでも良性のこともあります。なので、しっかりと検査をしてもらうことが大切です。